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​scene UKH ver.2

吉田桃子展

Momoko Yoshida

scene UKH ver.2

2017年2月8日|水|─2月19日|日| 

12:00-18:00 

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MON●TER×サムギョプPARTY

Reception: Samgyeopsal party

2月11日|土| 18:00-

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彼女が描き出す このEmoさに、ぶっちゃけ、毎回、ジェラってしまうの

 

2017年最初の展示、吉田桃子 個展「scene UKH ver.2」を開催します。

吉田は京都市立芸術大学 絵画専攻在学時から、音楽より着想を得たイメージを 虚無的な表情の人物や人工的で閑散とした屋内空間として再現し、朧げな色彩によって描きだしてきました。シリーズ「scene UKH(シーン・ウーケイハー)」の第2弾となる本個展は、一層巨大になった画面を用いて「光」について深く考察した内容です。吉田の新たな展開をぜひご覧ください。

 音楽を聴いたときの高揚感を絵画にするという時、それは作家本人の内部で完結してしまう危うさをはらむ。彼女はそこで、頭の中で思い描くイメージをすぐ絵画にはせず、マケットや人形を撮影した数分間の映像として再現し、そこから絵画化する場面を一時停止して選び取る。映像化することによって、作家の頭の中だけにあった曖昧なイメージは、客観的に検討可能な材料へと変わる。特撮のジオラマが本物に見える撮影距離があるように、彼女の映像にも「枠の外側の世界はない」ように鑑賞者を騙せる場面が点在する。その場面を静止画として彼女は選び出し、絵画という永続的な形式に閉じ込める。絵画へ置き換える時、彼女はそこにある色を、あくまでも作業的にアクリル水彩で再現する。色を乗せてはスポンジで擦り落とすという手法は、粒子を育て洗い流すという写真の現像過程とどこか似ている。

  大きなスクリーンのようにも見える切りっぱなしのキャンバスに描かれた絵画の前に立つ時、鑑賞者はその全体像の把握できなさからある種の浮遊感を覚える。彼女の作品から眩しさを感じるのは、現実と妄想を結ぶ共通項である「光」の存在が、過程や時間というレイヤーを、なお透過して鑑賞者へと届くからであろうか。

ー 美術家 原口みなみ

 妄想上で展開されるシーンが映像を経て絵画化される時、現実の光(太陽光など)と呼応し新たな発想が生まれ、元来イメージ上の展開でありながら現実とリンクする自らの絵の在り方に興味を持った。…現実のパラレルとしてこの現象を捉え、映像をカットアップしこの感覚を保存しようと試みる。

ー吉田桃子

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